この記事はこんな人におすすめ
- ME2種に合格したい
- ME2種の勉強法がわからない
私は社会人1年目に第2種ME技術実力検定試験(ME2種)を受験する機会がありました。
MEの専門学校に通っていたわけでもなかったため、受験をすると決まる時まで生体や医療機器についての知識は全くありませんでした。
そんな私でも、約半年の勉強で初回受験でME2種の試験に合格することができたので、今回は私がどのような方法でME2種について勉強をしたか紹介します。
(※この記事は受験するまでに行った勉強の体験談を記載するものであり、試験への合格を保証するものではありません。)
ME2種とは?
ME2種の正式名称は「第2種ME技術実力検定試験」。生体医工学会が運営をしている試験です。
MEとは”Medical Engineering”を指し、試験では、
- 医学的知識
- 電気回路や物理、化学などの理工的知識
- 医療機器の計測原理、操作、保守
などが毎年出題されています。
この試験に合格することで、合格証明書が交付されるとともに、「第2種ME技術者」の呼称が可能になり、また、上位資格である「第1種ME技術実力検定試験」の受験資格を得られます。
問題は午前・午後合わせて120問出題され、およそ6割以上の正答率で合格となるケースが多いようです。
ME2種の勉強法は?
ではさっそく、ME2種を受験するにあたり、私が行った勉強法を紹介していきます!
まず、この試験は過去問にいかに取り組んでいくかが非常に重要な試験となっています。
なぜなら、毎年似たような問題が出題されており、出題傾向を掴んでいくことで対策が可能になっていくからです。
私が受験した体感では、この試験は満点を取ることができる試験というよりも、確実に解ける問題を落とさずに解いて合格する(毎回どうしても解けない不意打ちのような問題が出てくる)というような試験だと感じました。
そのため、過去問を繰り返し解き、確実に解ける問題を増やしていくことが大事だと思います。
その上で、私が用意した書籍は次の2冊です。
- 第2種ME技術実力検定試験全問解説
- 第2種ME技術実力検定試験 必勝ポイント帳 ー改定第2版
それぞれの書籍について私が使用した方法をお伝えします。
第2種ME技術実力検定試験全問解説はどのように使う?
私は、基本的にはこの書籍をメインで使用して勉強を進めていきました。
この書籍の良い所は、
- 過去5年分の問題が載っている
- 各問題の解説が豊富
- 自分に合った問題の解き進め方ができる
ということです。
デメリットは重くて文字が多いことですかね、、
分厚くてやる気が削がれるかもしれませんが、受験料の15,000円のことを考えればまあ、、
「自分に合った問題の解き進め方ができる」という点については、この書籍の先頭の方に、分野ごとに問題の番号が記載されているページがあり、人によって、分野ごとにまとめて解いていくか、試験と同じように分野をランダムに解いていくかという進め方を自由に決めることができます。
私のおすすめは、試験と同じように先頭から問題を順番に解いていく方法です。
というのも、分野ごとに解いていく方法では、試験日が近づくにつれ、まだ手を付けられていない分野が残る可能性があり、勉強していれば取れた問題も試験本番で落としてしまう可能性があるからです。この辺は個人のスケジュール感や、進め方の好みもあると思うので、自分が良いと思った進め方で進めてください。
次に、この書籍を使った私の勉強法についてお伝えします。その勉強法とは、
- 直近の回には手を付けずに受験前まで残しておき、残りの4回について繰り返し取り組む(※ここで言う直近の回とは、この書籍に掲載されている過去問のうち、第〇回の数字が一番大きい回を指します。私は残りの4回分は3週くらいやりました。)
- 10問ごと、午前丸ごとなど、その時に解く問題の範囲を決める
- 時間を計測しながら問題を解き、問題の解答にどれくらい時間がかかるのかを把握する
- 解き終わったら解説を確認し、なぜそれが正解なのか理解できるまで(できるだけ)確認する
受験直前に本番を模擬した試験を行うことは、試験当日にぶっつけ本番でやるよりも、ペース配分などがわかっている分、有利に働きます。センター試験でも、試験前に模擬試験を行いますよね。
そして、ペース配分を掴むためには日ごろから時間を計測して解くことが大事です。
午前、午後問題をまとめて解かなくても、10問解くのに何分かかった、午前一通りを解くのに何分かかった、などがわかるようになっていれば良いと思います。
そして、「なぜそれが正解なのか理解できるまで(できるだけ)確認する」これが大事です。
解説はちゃんと読み、理解できない言葉が出てきたら、ネットで調べる等して理解できるまでその問題に取り組んでください。ただ、どうしても理解できない(20分以上粘っても理由がわからない)場合は、いったんはその問題は飛ばし、また次にその問題に出会ったときに確認しましょう。
必勝ポイント帳はどのように使う?
この書籍は、日ごろの空いた時間や、試験開始直前に確認する用に購入しました。
この書籍の良い所は、
- 試験頻出の内容が分野ごとにまとまっている
- 暗記用の赤シートがついている
- 薄くて持ち歩きやすい
デメリットはこれと言ってありませんが、強いて言うならば試験に出てくるすべての問題について記載されているわけではないということくらいでしょうか。(どの書籍でもそうですが、、)
だからこそ、前の項で紹介した全問解説で過去問を解きながら、間違えた問題についてこの必勝ポイント帳でどのように書かれているかを確認し、もし書かれていなかったら必勝ポイント帳の空いているスペースに間違えた問題の内容をメモするという使い方をしていました。
こうすることで、自分専用のノートにもなりますし、試験直前の時間でも復習を効率的に行うことができます。
まとめ
ここまで、私がME2種に合格するために行ってきた勉強法について紹介をしてきました。
今一度、手順をまとめます。
- 過去問を解く範囲を決める(10問ごと、午前まるごと、など。ただし、最後の回には手を付けない)
- 時間を計測して過去問を解き進める
- 解き終わったら答えの内容を理解できるまで解説を確認する、または、ネットで調べる
- 必勝ポイント帳を確認し、問題の答えを確かめる。もし記載がなければ書き込む。
これを過去問4回分繰り返し取り組んでいきます。
そして試験日の1週間ほど前になったら本番同様の時間制限を設けながら、最後の1回分に取り組みましょう。
また、まだ試験当日まで余裕がある場合は、生体医工学会のホームページから過去問をダウンロードして、より多くの過去問に取り組むことも効果的です。ただ、規格等の問題は、過去の情報が古い場合もあるため注意してください。
ME2種の勉強を始めたうちは暗記が多く、勉強が大変に感じるかもしれません。しかし、進めているうちにだんだん出題パターンがわかってきて、合格点である6割を取れるようになっていくので、諦めずに取り組んでいってみましょう!
この記事が皆さんの受験勉強に役立てば幸いです。試験勉強がんばってください!!
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