この記事は以下のようなお悩みを抱える方にお勧めです。
- ブログのテーマが決まらず何について書けばよいかわからない
- たくさんのブログがある中で、自分のブログを差別化したい
- ネタ切れの心配がなく、継続的に作成できるジャンルでスタートしたい
ブログを始めようと思った初心者の方が必ずと言ってもいいほど直面する壁。
「ブログのテーマ決め」
様々なサイトにどうすればよいかアドバイスは書かれているものの、いざ自分でやってみようとするとなかなかアイディアが出せずに、冒頭に挙げたような悩み事を抱える方も多いのではないでしょうか。
そういう私も、ブログを作成しようと決断してからテーマが決まるまでに何か月もかかっておりました。
そんな状況を打開してくれたのが、生成AIでした。
生成AIを使用すると自分では思いつかなかったようなアイディアを提案してくれたり、自分が作成しようと思っているブログがどんな人に役立ちそうなのか、自分のブログがターゲットとする読者を明確にしてくれたりと、様々ないいことがあります。
そこで今回は、ブログのテーマ決めに生成AIを用いることのメリット・デメリットと、ブログのテーマ決めの方法を紹介していきます!
生成AIツールは何を使用すれば良い?
生成AIとは、文章や画像、音楽などを自動で作成してくれるツールです。有名なものでは、OpenAIの”ChatGPT”や、Googleの”Gemini”、Microsoftの”Copilot”などが挙げられます。
生成AIの中でも、文章に特化したもの、画像生成に特化したもの、音楽生成に特化したものなど、できることに向き不向きがあり、自分の用途に合わせて最適な生成AIツールを使用していくことが重要です。
今回使用していく生成AIは、無料で使用可能であり、かつ高速で高精度な回答が得られる“Chat GPT”を使用していきます。
生成AIをブログのテーマ決めに使用することのメリット・デメリット
生成AIをブログのテーマ決めに使用するメリット
ブログのテーマを決める際に生成AIを使用することのメリットには以下のものが挙げられます。
- 短時間で多くのアイデアが得ることができ、アイディアの幅が広がる
- ニッチなテーマを作成しやすい
- 自分が作成するブログのターゲットを明確にしながら作成できる
生成AIは、プロンプト(※生成AIへの命令文のこと)に含まれるキーワードや簡単な説明から、自分だけでは思いつかなかったような多様なテーマを短時間で提案してくれます。
更には、プロンプトの作成方法次第で、人気のあるテーマだけでなく、競合が少ないニッチなテーマも提案してくれることが可能です。
生成AIを使用することにより、新しい視点から、継続的にブログ作成ができるようなテーマを決めていくことができます。
生成AIをブログのテーマ決めに使用するデメリット
ブログのテーマを決める際に生成AIを使用することには以下のようなデメリットも挙げられるため、注意が必要です。
- 必ずしもオリジナルなものが作成できるわけではない
- 倫理的な問題に配慮する必要がある。
- 過度に依存すると創造性が損なわれる
- 無料版では機能が制限される場合がある
生成AIから得られる回答は、Web上からの情報や、ほかのユーザが入力したデータから作成されている可能性があり、オリジナリティに欠ける場合があります。
また、生成された内容を基にして自分が世間に向けて情報を発信するとき、その内容が著作権や肖像権、差別などにつながらないように配慮する必要があります。
そのほか、生成AIに頼りすぎると、自分で考える力が衰えてしまう可能性があること、 生成AIには優勝版と無償版があり、無料版では利用できる機能が制限されていることが多いため、作業に限界があることにも注意が必要です。
テーマ選びのためのポイント
ここでは、個人でブログを作成していく際に重要な、ブログのテーマ決めのポイントについて紹介します。ポイントは以下の通りです。
※ここでは、ブログで収益を上げることを前提としたポイントを紹介しています。趣味や自己啓発のために作成したブログを作成する際は以下のことは気にする必要はありません。
※ここで紹介している内容は初心者向けの内容であり、筆者自身も初心者であるため、収益の目標は、「月100万稼ぐブログを作成する!」等ではなく、「継続的に記事が作成できて、いずれ収益化が狙えるテーマを決めること」としています。
筆者の主観ですが、この中でも一番重要なキーワードは「継続できるか」ということにあると思っています。
書きたい内容が思い浮かばずにブログを挫折してしまう初心者は多いようです。また、自分がテーマ決めを行っていく中でも、多くの発信者の方が「まず継続することが重要」と仰っておりました。
そのためにもやはり初心者であれば、「自分が興味がある」、「経験がある」、「勉強して詳しくなってみたい」など、ブログを作成していく上で何かアドバンテージがあるものに決めることが、ブログを継続していくうえで重要だと考えております。
他にも、「収益化が狙えるニッチなテーマであること」や、「自分のブログを訪れる読者のニーズが明確であること」など重要なポイントはありますが、ここは生成AIがとても良くサポートをしてくれますので、後述します。
「収益化モデルを検討し、競合調査を行うこと」については、自分が作成しようと思っているブログが、どのように収益化を達成しようとしているのかを具体的に把握しておく必要があります。
収益化の方法には、クリック報酬型のGoogle AdSenseや、成果報酬型のアフィリエイトなどがあります。
自分が決めたテーマについて、どのような方法で収益を発生させようと考えているのか、この時点で明確にしておくと良いでしょう。
また、自分の競合となるサイトにはどのようなものがあるのか調査を行うことも重要です。競合のサイトに掲載されている内容や、どのように収益化しているか、大型の企業が運営しているサイトばかりではないかなどをチェックしましょう。
生成AIを使用したテーマ選びの5つのステップ
いよいよ、生成AIを使用したテーマ選びの進め方について紹介していきます。
ここでは以下の5つのステップで順々に紹介していきます。
- 自分が興味があるもの、やったことがあること、知りたいことなどをすべて書き出す
- 書き出した内容を整理してリストにする
- 生成AIに書き出した内容からテーマを作成してもらう
- 提案されたテーマから、自分が取り組めそうな内容を決める、あるいは新たに作り出す
- ブログのターゲットとブログを訪れる人の困りごとにどういうことがあるか確認する
自分が興味があるもの、やったことがあること、知りたいことなどをすべて書き出す
まずは、生成AIに入力するプロンプトの作成のため、自分が書けそうなテーマの元となるアイディア出しを行います。
ここでのポイントは以下の通りです。
アイディア出しを行うときは、「やったことがある」、「ほかの人よりある程度できる」、「自分が今この仕事をしている」、「この分野について詳しく知りたい」、「今の目標はこれ」、などテーマとして自分が何かしら記事を書けそうな話題を「全て」、「箇条書きで」、書き出します。
ここでは、自分ができる何か特化した内容にこだわる必要は全くありません。やったことあるけどそんなに詳しく書けないなという内容も全て書き出します。例えば、「人よりタイピングが早い」や、「お菓子作りが好き」、「掃除好き」、「この資格の取得を目指している」など、ほんとに何でもよいです。私は車を持っていますが、何も詳しくないのに「車持ってる」と書き出していました。
また、時間制限を設けて行いましょう。だいたい5~10分程度が目安です。
例として私のアイディア出しを行ったときの項目の一部分をお見せします。
プログラミング / カメラ / ガジェット / 生成AI / 自己啓発 / お金 / 邦楽 / バンド / ファッション / 食事 / 料理 / 一人暮らし / 旅行 / 国内 / など、、、
書き出した内容を整理してリストにする
次に、生成AIに命令するための準備として、書き出した内容を整理してリストにします。
ここでのポイントは以下の通りです。
ここで言っているリストとは、ばらばらに書き出した項目を
・○○
・△△
・××
のように並べたもののことを指します。
このリストを後ほど生成AIに命令するプロンプトに組み込むので、Windowsのメモ帳など、テキストを書くことができるアプリを使用してリストを作成するのが良いです。
リストの作成時には、自分が書きたい、あるいは、書けそうな項目をピックアップするようにしましょう。あまり記事を書く自信がないなという項目についてはリストに含めないで構いません。
この過程が、自分がブログを書ける内容、書けない内容を分ける上でも重要になってきます。
例として私のリストの一部分をお見せします。(私の本職は組み込みエンジニアで、生成AIやプログラミング関連全般に興味があったためこのようなリストになっています)
・生成AI
・組み込み機器
・ソフト開発
・プログラミング
・c,python,web制作
・開発ツール類
・自己啓発
・お金
・投資
・アニメ
・漫画 …
生成AIに書き出した内容からテーマを作成してもらう
リストの作成が完了したら、生成AIに入力するプロンプトの作成に移ります。
ここでのポイントは以下の通りです。
以下がプロンプトのサンプルです。コピーして使用していただいて構いません。
あなたはプロのブロガーです。以下のリストは私がブログを作成するために作成した、自分の興味があることのリストです。これらのリストの項目を組み合わせ、競合が少なく、収益化が見込めるブログのテーマを10個挙げてください。
(以下に作成したリストをコピー&ペースト)
上記で説明したポイントと、プロンプトは以下のように対応しています。
一般的に、生成AIにどの観点から回答を作成してほしいか、どのようなことを回答してほしいか、どれくらいの数を回答としてほしいかなど、できるだけプロンプトを詳細に書くことが、精度の高い回答を得られるためのコツとして言われています。
ここでは、生成AIからプロのブロガーの観点で、競合が少なく、収益化が見込めるブログのテーマを出してほしいという内容で記載をしています。
このままプロンプトをコピーして使用してくださっても構いませんし、何か自分の要望を追加してオリジナルのプロンプトを作成するのも良いと思います。
提案されたテーマから、自分が取り組めそうな内容を決める、あるいは新たに作り出す
上で紹介したプロンプトを生成AI(今回はChatGPT)に読み込ませると回答が返ってきます。
例として私が受け取った回答の一部をお見せします。
提案してもらったテーマの中からブログのテーマを決めても良いですし、納得いかない場合は「更に10個提案してください」等命令しても良いです。
また、ここで提案してもらったテーマの中には「そういう観点もあったか」などと感じるものもあると思います。これを基に自分で再度テーマを考えてみても良いと思います。
自分では思いつかない内容も提案してくれる点が、生成AIにテーマ決めをサポートしてもらう上での一番のメリットだと思います。
ブログのターゲットとブログを訪れる人の困りごとにどういうことがあるか確認する
テーマが決まったら、そのブログがどのような人に需要があるのか、読者がどんな悩み事を持ってこのブログを訪れるのかを明確にします。
収益化の第一歩は、自分が書いた記事が誰かの困りごとを解決し、役に立ったと感じてもらうことから始まります。
この時点で、ブログのターゲット層、どのような困りごとを抱えた人が訪れるかをある程度想定しておきましょう。
ここでのプロンプト例は以下の通りになります。(テーマの例として、このサイトのテーマである「生成AIを使用して生活を快適にすること」を入力します。)
「生成AIを使用して生活を快適にすること(※適宜書きかえてください)」をテーマにしたブログを作成します。ブログの構成をより具体的にするために、このブログを閲覧する可能性があるターゲットとターゲットが抱える悩み事を明確にし、箇条書きで10個あげてください。
上記のプロンプトにより、生成AIからはターゲットと、ターゲットが抱える悩み事についての回答が表示されるはずです。私は以下の通りに回答が表示されました。
プロンプトにより箇条書きで10個と指定しているので、生成AIからは10個ずつ、ターゲットについてと悩み事について提案されます。
両方とも10個すべてをターゲットとして想定すると幅が広すぎるので、自分と比較的近い状況にいるターゲットや、経験したことがある悩み事でターゲットを絞ると効果的です。
ターゲットや、ターゲットが抱える困りごとが明らかになったら、そのターゲットが抱える困りごとはどのような記事を作成していくと解決できるかを考え、ブログの構成案を練り、その上で記事を順番に作成したり、自分が書きやすい記事から作成していくと良いでしょう。
まとめ
今回は、ブログを始めようと思っている、あるいは、始めたけどテーマ選定で悩んでいるという初心者向けに、生成AIを使用してブログのテーマを決める方法を紹介しました。
ブログのテーマを決めるときに生成AIを利用する一番のメリットはやはり、「短時間で多くのアイデアが得ることができ、アイディアの幅が広がる」点にあります。
回答の内容はプロンプトと生成AI次第なところもあるため、必ずしも自分がしっくりくるテーマを出してくれると決まっているわけではないですが、テーマ決めの一助としてこの記事の内容が参考になれば幸いです。
テーマ選定で迷っている方はぜひ生成AIを使用してみてはいかがでしょうか?
コメント